入荷予告【Spray Way】コスパ抜群のアウトドアブランド-素材を解剖しちゃおう

こんにちは!

Lime On Dishスタッフの三村です。

今回は21年秋冬シーズンに入荷予定の目玉商品「Spray Way」を紹介していきたいと思います。

 

Spray Wayというとアウトドア好きの方にはおなじみかもしれません。

キャンプ用品やアウトドアファッションのブランドとしてすごく有名ですよね。良質な商品を良心的な価格で販売しています。

そんなSpray Wayが、Lime On Dishにもやってきます!

まだ入荷前ですが、リリース予告です。

ぜひご期待ください◎

 

今回入荷する商品はこちらの5種です。

Maxen JACKET

 

LOMIC JACKET

 

VOLDA 3 in 1 JACKET

 

Suntiago I.A. JACKET

 

Santiago Fleece I.A Jacket

 

 

Spray Way(スプレーウェイ)の誕生

Spray Wayは1974年、イングランド北西部マンチェスターの2人の青年、ジョンサイモンによって創設されました。当初はセーリング用のカグールを製造するために生まれたブランドでした。

「安価」で「機能的」な製品はいつしか世界中で高く評価されるように。そして今では世界でも指折りのアウトドア用品のブランドとして知られるようになりました。

ジョンとサイモンはとにかく性格が正反対、ですがビジネスパートナーとしては最良の関係でした。ジョンは製品のデザインマーケティングを得意とし、サイモンはビジネスマネジメントを得意とする。

ジョンの「機能性ファースト」なデザインは、いまでもSpray Wayにおいて最も大切にされていることの1つです。優れたフィット感、機能的なデザイン、最良の生地。手ごろな価格ながら良質な製品を次々に生み出していきます。

サイモンはビジネスにおける先見の明がありました。サイモンが取り組んだのは、商品の翌日配達。今でこそ当たり前になりつつあるサービスですが、90年代としては画期的な取り組みでした。

2人でSpray Wayの基礎を築き上げ、それが今でもブランドの指針となっているのです。

 

スプレーウェイに搭載されるGORE-TEX素材とは

Spray WayといえばGORE-TEX(ゴア・テックス)の話は欠かせません。GORE社が開発した生地であり、軽量ながら防水性・耐久性に優れたアウトドア製品にうってつけの素材です。

GORE-TEXは「GORE-TEXメンブレン」と呼ばれる超極薄フィルムに、表地と裏地を貼り合わせて作られた3層構造の生地となっています(製品によっては2層のときもあります)。このGORE-TEXメンブレンこそが、GORE社の世紀の開発といってもいいでしょう。

 

GORE-TEXメンブレンの特徴は大きく分けて3つ

・防水性
・防風性
・透湿性

GORE-TEXメンブレンには無数の孔(あな)が開いています。その数、1インチ四方に数億個とも。この孔は水滴よりもはるかに小さく、どんな大雨でもどんな大雪でも、決して水を通すことはありません。

もちろんそれは風も同様です。どれだけの強風が吹いても、GORE-TEXメンブレンはその風を通さないのです。

 

それでいてその孔は水蒸気よりは大きいため、汗はしっかりと逃がしてくれます。実は私たちの体はどれだけ極寒の環境にいたとしても、動き回っていれば汗をかきます。もちろん夏場に書くような大粒の汗ではなく、目に見えない程度の発汗ではありますが。皆さんも冬場なのに動き回って体が熱くなったという経験があるのではないでしょうか?

ですがもし、その汗が外に排出されなければどうなるでしょう。単にジャケット内で汗が蒸れて不快感を生み出してしまうだけでなく、環境によっては汗が外気との温度差によって凝結してしまい、私たちの体温を奪ってしまうのです。ですので、汗を逃がす仕組みというのは非常に重要になってきます。

その点、GORE-TEXであれば心配はありません。GORE-TEXメンブレンの高い透湿性であれば、動いているときは汗を外に逃がし、そうでない時は体を暖かく保ってくれます。

暖かくて快適

これがGORE-TEXが世界中の人から支持されている所以です。

ゴアテックスのメカニズム「GORE-TEXメンブレン」が魅力の秘訣

そのGORE-TEXファブリックは1960年代にGORE社によって開発されました。

誕生のきっかけはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)

PTFEというと小難しく感じるかもしれませんが、フライパンのフッ素加工にもよく使われている、私たちの身近にある物質です。フッ素コーティングされたフライパンは、焦げ付きにくく食材もこびりつかないので、すごく使いやすいですよね。

PTFEは「熱に強い・薬品に強い・電気を通さない・くっつきにくい・滑りやすい」などの特徴を備えており、家庭用品だけでなく、工業製品・医療製品など、様々な場所で使われています。

 

PTFEの原料となっているのは蛍石(ほたるいし)と呼ばれる鉱石、7色に光るとてもきれいな石です。

この蛍石に硫酸を反応させるとフッ酸に、さらにフッ酸とクロロホルムを反応させた物質を熱分解することでPTFEの原料が出来上がります。

そしてこのPTFEを新たな領域で進化させたのがGORE社です。1969年、GORE社創業者(ビル・ゴア)の息子、ボブ・ゴアがPTFEに延伸加工を施すことに成功したのです。

PTFEの特性を持ち合わせ、なおかつ薄い。衣料革命が巻き起こりました。「ePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)」、これがGORE-TEXメンブレンの核となっています。

 

現在ではGORE社だけがこのGORE-TEXメンブレンを作っているわけではありません。様々なメーカーがGORE-TEXメンブレンの製造、そしてそれを使ったジャケットやパンツの製品化に取り組んでいます。

しかしGORE-TEXと認められるのは、GORE社が定めた厳しい基準をクリアした製品のみ。しかもそのテストもGORE社が直々に行うというというのです。正真正銘、GORE社が認めた製品だけがGORE-TEXを名乗ることができるのです。

 

MAXEN JACKET(マクセンジャケット)

今回取り扱うGORE-TEXのジャケットが、この「Maxen Jacket」です。メッシュタフタの2層構造にが特徴的な1着となります。

タフタというのは、絹製の糸を使用して平織で織られた絹織物の一種です。近年は絹だけでなくポリエステルやナイロンのタフタも主流になりつつあります。生地は薄いものの、ハリのある特有の質感が特徴。サラリとした手触りが、GORE-TEXファブリックに気心地の良さをプラスしてくれます。

 

もちろんジャケットとしての機能にも妥協していません。

ワイヤーで容易に調整が可能なフード

裏地付きベントポケット

裾部分も調整可能

GORE-TEX由来の抜群の防水性を持ちながらも、ジャケットとしても快適に使える。機能性と実用性が兼ね備えられた製品です。

 

VOLDA 3 IN 1 JACKET(ボルダ 3イン1ジャケット)

もちろんMAXEN JACKET以外も注目すべき商品が揃っています。

VOLDA 3 IN 1 JACKET

気候や気分に合わせて使い分けられる3 in 1ジャケットです。

1.風が強く肌寒い日はシェルジャケットのみ
2.ライトなアウターだけがいい日はインナージャケットのみ
3.極寒の日には2枚重ねて

などと、
厳しい寒さが訪れた日はシェルジャケット・インナージャケットを2枚着込んだり、少し寒さが穏やかな日にはジャケットを分割して着用したり。その日その日で使い分けをすることができます。

シェルジャケットには完全防水のHydroDry加工が施されています。70デニールと厚めのポリエステルオックスフォード生地を使用し、高い防水性・防風性・通気性を確保しました。GORE-TEXとはまた違ったアプローチで防水を実現しているのですね。

インナージャケットにはInsoTHERM加工が施されています。こちらは20デニールのポリアミド生地を使用。軽量ながら速乾性があり、機能性と着心地の良さを両立しています。少し肌寒い程度でしたら、これ1枚で十分でしょう!

 

LOMIC JACKET(ロミックジャケット)

LOMIC JACKET

今回のSpray Wayの商品の中ではもっともロフト(かさ高)のあるジャケットなのではないでしょうか?素材は3M Featherless Fillを使用。見た目以上に軽く、それでいて保温性は非常に高い、まるでダウンジャケットを着ているかのような着心地が特徴です。

「英国特有の湿気の高い厳しい寒さをしのぐのに最適なジャケット」

Spray Way公式HPでもそう謳われているほど、その防寒性能には自信があるようです。

 

またSpray Wayの商品は防寒性能だけでなく防水性能が高いのも特徴です。

GORE-TEXもそうですが、イギリスでは冬でも湿気が多いうえ、厳しい寒さになることも多いからか、防水性に優れたジャケットも多数生み出されています。

このLOMIC JACKETもその1つ。英国の冬を快適に過ごすための、防寒性・防水性を兼ね備えた1枚です。

 

Santiago I.A. (Fleece) JACKET(サンティアゴアイエーフリースジャケット)

Santiago I.A. JACKET

Santiago I.A. FLEECE JACKET

Spray Way Classicシリーズとして名を馳せたこの2枚が、なんとLime On Dishから限定販売となります。

Santiago I.A. JACKETは「Volda 3in1 Jacket」と同様に、生地にはHydroDRYの防水加工。素材も70Dのポリエステル生地を使用しており、この軽さで高い防寒・防水性能を備えています。

I.A FLEECE JACKETはその名の通り、フリース100%で製造されたジャケットです。起毛されたフリースは、重量に対しての保温性が抜群。こちらも軽い気心地でしっかりと暖かい1着です。

そしてこの2着、実は内部ファスナー部分に互換性があり、1枚のジャケットとして着用することもできます。3 in1ジャケットと同じくその日の寒さや気分に合わせて、組み合わせを変えて楽しむことができるアイテムです。

 

化学繊維のジャケットってどうなの?

さてここまでSpray Wayの商品を紹介してきましたが、素材について少し気になったという方もいらっしゃるかもしれません。今回の商品はGORE-TEXも含めて、ポリエステルなどの”化学繊維“で作られて言います。

上質なジャケットとなると、天然素材である羽毛を使ったダウンジャケットをイメージする方も多いかもしれません。軽くて柔らかくて暖かい、ジャケットとしてはこれ以上に優秀なものはないのではないでしょうか?

 

しかし羽毛だけが良質な素材ではありません。ポリエステル素材で作られたジャケットは「化繊綿ジャケット」とも呼ばれ、多数のメリットを持っています。化学が発展し続けているように、化繊綿ジャケットも年々進化を続けているのです。

例えばポリエステルなどの合成繊維で作られたジャケットには、高い「防水性」が備わっています。

羽毛が使われたダウンジャケットは水に弱く、水分を吸ってしまうと重量が重くなってしまいます。水で冷やされたジャケットは体を温めるどころか体温を奪ってしまうことも。

しかしポリエステルなどの化学繊維は水を吸わない・通さないため、雨が降ろうと雪が降ろうとジャケットが重くなったりすることはありません。特にSpray Wayの製品には表地に撥水性の高い素材が使われており、徹底的な防水対策が施されています。

 

また外からの水は通さないけど、中から発生した水蒸気はきちんと外に逃がしてくれます。いわゆる「透湿性が高い」ということですね。

GORE-TEXの項でも紹介したように、どれだけ寒い環境下でも動き回っていると必ず汗をかきます。その汗が外に逃げずにジャケット内に留まってしまうと、中で蒸れてしまって着心地が悪くなってしまいます。それどころか外気との温度差で水蒸気が凝結してしまい、それがさらに体温を奪ってしまうのです。

ですが化繊綿ジャケットの小さな穴は”水滴は通さないけど水蒸気は通す程度の大きさ“ですから。動き回って汗をかいても群れることなく、動いていないときは雨や外気をしっかりと遮断。快適性と保温性の両方を兼ね備えているのです。

当店で取り扱いのある【KEELA(キーラ)】Belay Pro JKT ビレイプロジャケット も中綿は化学繊維です。

プリマロフトと言われる軽くてしかも保温性の高い素材でよく知られています。

 

もちろん暖かさ・軽さの両立という点からみると、まだまだダウンジャケットに優位性があります。ですが適材適所。天気の変わりやすい山へ行ったり汗をかくくらいアクティブに動くことが想定されている場合は、Spray Wayのような化学繊維で作られたジャケットの方が適しているのです。水に強いので洗濯しやすいのもうれしいポイントですね。

 

それに化繊綿ジャケットはダウンジャケットに比べてお手ごろな価格で購入することができます。とりわけSpray Wayの商品は化繊綿ジャケットの中でも非常にリーズナブル。コスパの面で見ても優秀です。機能性と手ごろな価格、創業者であるジョンとサイモンの精神は現代でも受け継がれています。

 

最近の化学繊維の発達は目覚ましく、ひと昔前のような安っぽいものではありません。

もともとアウトシェルの機能面での優位性は化学繊維の得意とするところでした。

それに加えて中綿素材もここ数年で一気にレベルアップし、天然羽毛にも負けない軽さと暖かさを実現しました。

それがこんなお手頃な値段で手に入ってしまう。

まさにシティーライクなアウトフィットです。

 

街で着るためのアウトドア

もはや一時的なトレンドではなくなったアウトドアスタイル。

ひとつのスタイルとして定番化しました。

街でよく見かけるノースフェイスやパタゴニア、アークテリクスなど王道のブランドもめちゃめちゃいいです。

良い物だけに値段も高い…

かたや、モンベルやチャムスやグレゴリーやキーンなど、

過去に一世を風靡したアウトドアブランドもあります。

皆さんも一着は持ってるのではないでしょうか。

 

これらももちろん良い物ですが、Spray Wayのように機能性のみを追求したような硬派なブランドが、LimeOnDishとしてオススメです。

あんまり人と被らないです。

「知る人ぞ知る」アウトドアブランド、何やら気になるぞと注目されること間違いなしです。

でもおそらく今後、国内で注目されていくブランドになっていくと思いますよ。

 

今回のラインナップで「ボルダ 3イン1ジャケット」「サンティアゴアイエージャケット」など、その日の気候に合わせて着方を変えることが可能なモデルがあります。

日本全国いろんな土地でいろんな気候があるので、住むところに合わせて自分で工夫できるのがうれしいポイントですね。

お手持ちのアウターとミックスさせればもっとバリエーションを増やせますしね。

コーディネイトするのが楽しくなりそうです。

 

街でよく見かけるブランドになる前のホットな今、ぜひ手に取ってその良さを体感してくださいね。

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。