【ORDINARY FITS】定番[アンクルデニム]サイズ感と色の違いを徹底比較してみた
こんにちは!
Lime On Dishスタッフの三村です。
当店でも大変好評をいただいているORDINARY FITS 5PKT ANKLE DENIMシリーズ
これまでは
5PKT ANKLE DENIM used wash 3 year
の2商品を取り扱っておりましたが、
2021年HSシーズンの新商品として
5PKT ANKLE DENIM used wash 1 year
5PKT ANKLE DENIM used wash kodama
こちらの2商品の取り扱いも開始!
さらに2022年以降はLooseタイプのモデルも新登場いたしました。
5PKT LOOSE ANKLE DENIM one wash
5PKT LOOSE ANKLE BLACK DENIM one wash
5PKT LOOSE ANKLE BLACK DENIM used
ORDINARY FITSのこだわりデニムは、何枚持っていても重宝しますよね。
アンクルデニムというだけあって、くるぶし丈になっていて、フルレングスではありません。
トレンドの丈感はありますが、単なる流行りものと思うことなかれ。
デニムは岡山デニムの正統派の製法でつくられる、デザイナーのこだわりが詰まったデニムです。
丁寧に作られたこのデニム、丁寧に解説と比較をしていきたいと思います。ぜひお付き合いください。
ORDINARY FITSの5PKT ANKLE DENIMシリーズ
ジーンズの名産地、岡山県倉敷市児島にて生産されるORDINARY FITSのデニム。
この地域は児島という名前の通り、もともとは瀬戸内海に浮かぶ離島でした。
江戸時代に開拓が進み陸続きになると、たくさんの人でにぎわうようになります。
ただこの土地、開拓した土地とあって土壌に塩分が多く、米作りには向いていませんでした。
そこで注目されたのが綿花の栽培。
栄養豊富な土壌が良質な綿花を育て、国内有数の綿花の生産地として知られるようになったのです。
綿花栽培が栄えると、今度は紡績工業も盛んになっていきます。
足袋や軍服、学生服など、時代に合わせて様々な衣服を手掛けていきました。
1965年、初の国産ジーンズが誕生したのもこの児島の地です。
そしてそれ以降、たくさんのジーンズメーカーがこの児島に軒を連ねるようになり、いつしか「ジーンズの聖地」とも呼ばれるようになっていきました。
ORDINARY FITSはそんな児島で、「10年後も来ていた衣服」をコンセプトに、たくさんのこだわりが詰まった製品を作り続けています。
シリーズに共通して言えることとしては、ANKLE DENIMという名前の通り、くるぶし丈を想定したやや短めのレングスが特徴的です。
太もも部分に少しゆとりを持たせつつ、ひざから足首にかけて細くなっていくテーパードスタイルを採用。
このデニムの人気を裏付ける最大の理由は、このシルエットにあると言っても過言ではありませんよね。
「本当にいい服はどのサイズでもきれいに着こなせる」
とはよく言ったもので、どのサイズでもきれいにまとまります。
ひざ下からグッとテーパードしているので、裾がひらひら開くこともありません。
ビンテージデニムの中には裾がひらひらして野暮ったさが出てしまうものも多いのですが、
それがOrdinary Fitsのデニムではすっきりとまとまります。
ウェストは通常のパンツと同じくらい、モモ周りにはややゆとりがあります。
ひざ下からグッと絞られるニュアンスですね。
これによって「O」型なシルエットになります。
ベルトで履いた時によくあるウェストの「よれ」もなく、ヒップラインのもたつきもありません。
日本人はO脚が多いですが、そこにハマるシルエットになっています。
研究しつくされた、美しいシルエットとなっているのです。
サイズ感
最近トレンドのオーバーサイズ。
日常のコーデとして、ただ大き目を着るだけだとなんだかまとまらないって時ありませんか。
だらしなくならないようにスタイリングするとなると、バランスに結構気を遣います。
ブランド同士の相性を考えたり、トップスのサイズ感、どんなアイテムを組合せるかなど、意外と悩ましいものです。
“ジャンルレス”
このデニムに相応しい表現です。
年齢や性別や体型さらには独自のスタイリングに関係なく履ける。
万人にウケることを狙っての事じゃなく、ブランドコンセプトを追及した結果生み出された珠玉の一本。
だからこそ多くの人に選ばれているんです。
当店では、5pkt Ankle Denimシリーズをウェスト別に5サイズ、ご用意しております。
取り扱い当初は3サイズ展開のみだったのですが、お客様からのご要望にお応えすべく、新たに2サイズを展開いたしました。
(Looseタイプは3サイズのみ)
各サイズをモデルに着用してもらい、穿き比べをしてみましたので、ご参考になれば嬉しいです
サイズ36
ここからは別のスタッフにモデルをバトンタッチして、新たに入荷したサイズを着用してもらいました。
サイズ38
Loose Ankle Denim:サイズ30
Loose Ankle Denim:サイズ32
Loose Ankle Denim:サイズ34
色落ちの違い
デニムの最大の魅力といえば、やはりエイジング。
4シリーズともに違ったエイジング加工がされており、
one washは洗いざらしの、
1 yearは1年間穿いた状態、
3 Yearは3年穿いた状態、
kodamaはきれい目スタイルにハマるように色落ちさせたもの。
一言で表現するならこんな感じです。
今回は色落ち比較という事で、「ヒゲ」「パッカリング」「アタリ」にも注目してみましょう。
デニムというと見どころは沢山あって、
「ヒゲ」と呼ばれる内腿に斜めに走る穿きジワ
「アタリ」「キャタピラ」と言われるサイドの縫い目に沿った色落ち
「ハチノス」と呼ばれる膝裏部分の穿きジワ
デニム生地表面に産毛のように出る「ケバ」
チェーンステッチで綺麗に隆起する「パッカリング」
などなど。
ORDINARY FITSのデニムは本当に細かいところまでこだわりが詰まっていて、
例えばフロントフライにはジップではなくボタン式を採用していますよね。
そうすることでまた色落ちの具合やアタリの出方も変わってきて、より個性的なデニムに仕上がります。
他にも生地の縦糸横糸に何を使用するか、織るときのテンションの掛け方でも表情が変わりますし、
糸もナイロン素材かコットン素材かで耐久性や風合いに違いがでてきます。
リベットを使うか使わないか、使うなら隠すのかで、強度や風合いも変わってくるのです。
そのこだわりは生地の裏側にまで及んでいます。
裾の部分をちらっと裏返してみると、特徴的な2本の赤いラインがチラリ。
これがいわゆる「赤耳」と呼ばれるもので、ロールアップ時のアクセントになるだけでなく、
この「耳」があるかないかでもまた色落ちの具合が変わってきます。
もともと耳は旧式の機械でデニムを製造した際、生地のほつれ防止のためにつけられていたものでした。
なので古いデニムだと耳がついていることがほとんど。
ですが機械・技術が発展し、良質なデニムが安価で大量に製造することができるようになった現代では耳はデニムには必須のものではないのですが、、、
ORDINARY FITSではあえて旧式の「力織機(りきしょっき)」を使い、耳が出るように製造しています。
こだわりのためには手間と時間を惜しまない。
もうそれだけで良いものだって分かりますよね。
・5PKT ANKLE DENIM one wash
新品のデニムに1度洗いを施し、ノリを落とした状態のものです。
インディゴが深みのある色合いが残っており、これから自分好みの色落ちを楽しめる一本となっています。
こういったまっさらなデニムを履くと、心までフレッシュな気分になってきますよね。
ジャケパンスタイルにデニムを持ってくるスタイルなど、キレイ目に穿きたいって方にもオススメの色味です。
何よりも、これからデニムを育てていくぞというワクワク感!
これこそがone washの1番の醍醐味だと思います。
ケバもしっかり残っていて、育て甲斐がありそうです。
・5PKT ANKLE DENIM used wash 1 year
こちらは1年間穿いた状態を表現した色味です。
この立体的なヒゲでもうお腹いっぱいになれます。
インディゴも7~8割ほど残した風合いでしょうか。
デニム特有の粗野感だったり、デニム本来のワークウェア的な表情も魅力的。
個人的に特に好きなのがここのコインポケット部分。
程よくアタリが出ていて、思わず惚れ惚れしてしまいます。ニクイ加工ですね!
このパッカリングも見逃せません!
足元のパッカリングはもはや必須。
それがここまできれいに出ているなんて、そうそうお目にかかれないですよ。
・5PKT ANKLE DENIM used wash 3 year
3年間穿いた状態を表現したものです。
穿いて、洗って、乾燥機を掛けて、3年間これを繰り返していくとこうなるんですね。
デニムを作っていくかのように意識してやればいいだけなんですが、なかなかイメージ通りに持って行くには難しかったりします。
洗濯のスパンが長くなりすぎるとヒゲが出すぎたり濃淡が激しくなりすぎたり、、、
作りたい表情とちょっと違うなぁっていうご経験が皆様にもあると思います。
ですがそこはさすがのORDINARY FITS、理想的な状態をしっかりと表現してくれています。
色残りも5割ぐらいでしょうか。
もはや爽やかさすら感じさせるような、いい具合の色合いですよね。
特筆すべきはこのキャタピラです。
濃淡、シワの入り方、穿き古した感、あまりにも完璧すぎる…
これも裏地に「耳」があるからこその風合いとなっています。
カジュアルな格好が多い方にとってもオススメしたい色味です。
・5PKT ANKLE DENIM used wash kodama
こちら取り扱いからわずか数週間で当店人気ナンバーワンに躍り出た色味です。
ヴィンテージ感あふれるメリハリある加工ではなくて、敢えて全体的に同じ色落ちを表現した加工が特徴的。
90年代のデニムのような、きれいなブルーが施されています。
「アメカジ過ぎない大人のスタイリングに合わせられるジーンズ」にこだわって製造されたkodama。
あまりのこだわりに、デザイナーの名前がそのまま商品名になりました。
ヒゲやアタリも少なく、穿くとスラッとした雰囲気になります。
Looseモデルの色落ち
・Loose Ankle Denim one wash
・Loose Ankle Denim one wash black
染めの色合いがそのまま残っているone wash。
インディゴカラーは言わずもがなですが、色落ち前のブラックもいい感じですよね。
深みもあるけど、新鮮さもある。ウエスト周りのピンクの糸もまた愛おしい。
・Loose Ankle Denim used wash
・Loose Ankle Denim used wash black
Loose Ankle Denimのused washの色落ちはこれくらい
何年も穿きこんだかのようなリアルなユーズド感がたまりませんよね!
細部までこだわりがあって、デニム好きなら思わずテンションが上がってしまうような仕上がりです。
まとめ
いかがでしたか?
当店では4モデルを取り扱っているORDINARY FITS 5PKT ANKLE DENIM
それぞれに語りつくせないほどのORDINARY FITSの強いこだわりが込めらています。
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