こんにちわ、LIME ON DISHのマネージャー志手です。

前回のブログより時間が経ちましたが、今回は前回の続きの後編をお届けしたいと思います。

前編はこちら→【デニムの聖地岡山・児島を訪ねORDINARY FITSのこだわりに触れる ～前編～】

すっかり定着したユーズド加工の工場へ

前編ではORDINARY FITSの主に新定番となるジーンズを縫っている自社工場へお邪魔しましたが、今回はそのあとの工程となるユーズド加工や洗い加工の工場を見学させていただきました。

まずは国産ジーンズのリアルな穿き古した風合いを表現するユーズド加工の工場さんへ。ここでは熟練の方々がそれぞれ配置され、ブランドのオーダーに合わせたきめの細かい加工を行っています。

企業秘密の部分も多いため、あまり詳細にはお伝え出来ないことも多いのですが、とにかく一通りの加工方法やそれに合わせた薬品、器具、技術などがとても多く、専門性の高い仕事なんだということが伝わりました。

一昔前はユーズド加工はどうしても人工的な『作られた色落ち』という感が拭えなかったのですが、やはり技術は日進月歩、専業ならではのアイデアも多く今ではよりリアルな風合いや色落ちが再現され、その分ジーンズを選ぶ際の選択肢は確実に広がっているんだと思います。

堅牢度の低いインディゴデニムならではの『製品を加工する』ということの奥深さを感じ、とても勉強になりました。

ここでの作業は縫製された直後のいわゆるリジッドの状態のジーンズを対象に加工されています。そして、この加工の工程を経て次にジーンズが向かうのは洗い場工場となります。

加工の最終工程は洗い工場でのウォッシュ

自社工場で縫製されたリジッドデニムをユーズド加工を施すのであれば先述の加工場へその後洗い専門の工場へ。またユーズド加工はしなくても今どきは縮みと糊落としを兼ねて洗いをかけるため縫製終了後から直接こちらの洗い場へと回ってきます。

『洗う』と一口に言ってもそのやり方は様々。またその洗い方に合わせた工場ならではの巨大ランドリーが何台も用意され、ここでも熟練の職人さんたちがブランドのオーダーに合わせた方法で洗い工程を行っています。

一般の家庭でジーンズを洗うのとは根本的に違うのはもちろん、洗い方ひとつとっても薬剤やいろんなものと組み合わせて洗ったりと昔ながらの手法と創意工夫でジーンズ製作における最終工程の重要さを改めて実感しました。

新定番となるORDINARY FITS 5ポケットジーンズはこんな工程を経てリリース

今回は縫製工場、加工場、洗い場と、ジーンズが主に製品となる工程を実際に拝見させていただきました。これだけでもやはりジーンズの奥深さは十分感じられるのですが、実際はもっと前の部分からジーンズが出来上がる前、糸がデニムになるまでの工程も重要です。色落ちや穿き心地、完成度の高さを求めれば自ずとジーンズはデニム地そのもののクオリティから見直さなければいけません。そこには数多あるジーンズブランドそれぞれにこだわりやコンセプトが存在しており、正解不正解はありません。ジーンズを実際に穿く人が選び、いかにその人のマスターピースになりうるか。

LIME ON DISHではECサイト発足以来提案しているORDINARY FITSのジーンズが自信をもってオススメでき、穿いていただいた方のマスターピースになっていくジーンズだと思っています。

今回の岡山・児島出張によりその思いをより深くスタッフ一同、メーカーさんと共有できました。

まずはORDINARY FITSの自社縫製工場にて新たに縫製されて、ようやく全型が出そろった新定番モデルを紹介したいと思います。

まずは現在から約70年ほど前に当時のアメリカで主流だったワークウェアの匂いを残したややるルーズなシルエットのこちら。昨今の緩めのコーディネイトやナチュラルテイストのスタイリングになじみやすく、男女を選ばずに穿いていただけそうなモデルです。

・5PKT JEANS 117 TYPE LOOSE ONE WASH 5ポケットジーンズ 117 タイプルーズ ワンウォッシュ

・5PKT JEANS 117 TYPE LOOSE USED 5ポケットジーンズ 117 タイプルーズ ユーズド

こちらはジーンズがファッションアイテムとして世界中に広がり認知されだした1960年代のジーンズをオマージュ。細すぎず太すぎないシルエットで幅広いスタイリングの方のボトムとして最も汎用性が高いシルエットではないでしょうか。

・5PKT JEANS 116 TYPE STANDARD ONE WASH 5ポケットジーンズ 116 タイプスタンダード ワンウォッシュ

・5PKT JEANS 116 TYPE STANDARD USED 5ポケットジーンズ 116 タイプスタンダード ユーズド

最後は最も男らしいワークテイストが強いモデルでシルエットも3タイプの中でも最もワイドなシルエットになっています。ジーンズがファッションアイテムとしてではなく、ワークウェアだったころのディテールを盛り込んだちょっと通好みなタイプ。バックストラップヤ剥き出しのリベット(バックポケット、股リベ)などヴィンテージ好きな方には響くディテール満載ですが、今の時代に逆に新鮮にも映るモデルです。

・5PKT JEANS 119 TYPE WIDE ONE WASH 5ポケットジーンズ 119 タイプワイド ワンウォッシュ

・5PKT JEANS 119 TYPE WIDE USED 5ポケットジーンズ 119 タイプワイド ユーズド

以上の3型(ワンウォッシュ、ユーズド)全6タイプがすべて生地から一新したORDINARY FITSのも新定番モデルとなり、そのすべてが今回の出張で訪問させていただいた児島の自社縫製工場、提携加工場、洗い工場にて製作されています。

1本のジーンズといえど非常に多くの工程、多くの人の手を経て形となり、それを買って穿く人の手に渡る。その背景にあるメーカーさんの思いやこだわりをしっかり伝えていけるようにしないといけないと気持ちを新たに引き締めたいと思いました。

まずはこだわりの詰まったORDINARY FITSの新定番ジーンズをお好みでチョイスいただき実際に穿いてみてほしいと思います。ぜひ一度LIME ON DISHではウェブサイトをご覧いただきその高いクオリティや完成度の高さをご確認ください。

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